皆さん御機嫌よう!今月の12日は百合界の大御所、「森永みるく」先生が月刊アクションで連載してた百合漫画「ハナとヒナは放課後」の最終巻である3巻が遂に発売されます!
今回はハナヒナ完結巻発売を記念して、森永みるく先生が今まで書いてきた百合漫画についてご紹介していこうと思います!是非最後までお付き合いのほどよろしくお願いします!!
※今回ご紹介する作品は「くちびるためいきさくらいろ」以降の森永みるく先生の作品と致します。
森永みるく百合漫画特集!!
くちびるためいきさくらいろ
森永みるく先生の百合の出発点。森永みるくの百合の原点はこの作品と言われております。
全2巻で構成されている本作はとある女子高を舞台としており、1巻前半では様々な女の子達がそれぞれ異なる物語を見せていくオムニバス形式の物となっております。しかし、1巻終盤から2巻にかけては表紙に載ってる二人組がメインとなる物語が展開されるため、オムニバス形式からストーリー形式に入れ替わるという特殊な内容となっております。
本作は当初は百合姫で連載されていたものの連載が途中で中断され、2006年に一迅社からコミックが発売されて本作は終了しました。中断となった理由は定かではありませんが、当時の森永みるく先生も本作が打ち切られた事が非常に心残りだったらしく、この後発表される森永みるく先生の代表作「GIRL FRIENDS」のあっことまりからは、本作の主人公である瞳と奈々に近い雰囲気が感じとれます。
しかしその6年後である2012年に、双葉社から新装版として1巻と2巻が発売され、9年という長い年月をかけて完結を迎えました。1巻はかつて一迅社から発売された物とほぼ同じ内容となっておりますが、2巻は完全新規の物語となっており、終わったと思われた二人の時間が再び動き出すという物となっております。また、9年という長い年月がかかったため、1巻と2巻では大きく絵柄が違います。私も初めて読んだときは2巻の変わり様にビックリしました。この点に関しては森永みるく先生ご自身が同作品に収録されてるあとがきでも話しております。
森永みるく先生の百合の始まりと言っても過言ではない本作は、是非とも全百合好きに一度は目を通してもらいたい作品です。
GIRL FRIENDS
もはや説明不要の名作。森永みるく先生の代表作「GIRL FRIENDS」は、百合好きなら知ってて当然な作品です!!!!
「くちびるためいきさくらいろ」が終了した2006年に連載がスタートした本作は、まだ百合漫画の数が少なかった時代に多くの人達を熱狂させました。連載が終了した今でも根強い人気があり、森永みるく先生の最高傑作として数多くの百合好きから強く支持されている作品です!
また本作はフランス語翻訳をされており、国内のみならず海外にまで広く知れ渡る作品となりました。森永みるく先生の曰く、海外での反響は日本よりも凄かったとのこと。
百合という題材を取り扱いつつ、各キャラクターの心理描写をしっかりと描いており、恋愛漫画の醍醐味を余すところなく百合漫画に取り入れた本作は、純粋な恋愛漫画としても楽しむことができるでしょう!
百合漫画の教科書と言っても差し支えない本作。「百合漫画を読み始めたい」と聞かれたら、私ならこの作品を絶対オススメします!まだ読んでない方は今からでも遅くないです!是非読んでみて下さい!
ひみつのレシピ
森永みるく先生の百合コミックシリーズ第三弾(勝手にそう読んでます)!かつて存在した百合アンソロジー「つぼみ」で連載していた本作は、メガネのマジメ系先輩とちょっとおバカなギャルの後輩二人のお話になります。
ギャルの子がおバカなキャラクターということもあり、森永みるく先生の過去二作品と比べるとギャグ要素が少し多めの作品となっております。しかし、基本となり百合要素はしっかりと抑えられており、終盤の百合展開はなかなかニヤニヤできる物となっております!
森永みるく先生の作品を読みたい方は、買っておいて損はないでしょう!
学園ポリーチェ
森永みるく先生の百合コミックシリーズ第四弾!「警察」「女子高生」といった森永みるく先生が好きなものを沢山取り入れられており、先生の他の作品と比べてかなり異色の作品となっております。
本作の主人公たちはポリーチェという仕事に就いており、生徒でありながら学園の警察となって悪人たちを懲らしめたり問題を解決したりするというストーリーです。今までとかなり違う作風に当時の私も驚きました。
このように本作は特殊な設定が起用されており、他の森永みるく作品と比べると作品に方向性が大きく違いますね。また、他の作品と比べて本作は百合要素が控えめで、恋愛漫画というよりドタバタコメディとしての側面が非常に強いです。
「森永みるく先生の濃厚な百合恋愛が読みたい!」という方には少々物足りない作品かとは思いますが、逆に普段きらら系などのライト系百合漫画を読まれてる方には、気軽に読める作品なのではないかなーと思います!
お姫様のひみつ
森永みるく先生の百合コミックシリーズ第五弾!ギャグ要素が多めだった前作と前々作から一転、従来のようなシリアス恋愛路線の作品となります!
「お姫様のひみつ」は、主人公が「将来男の人と付き合った時の為の練習」と言い、学校でも人気のイケメン女子と脅迫してお付き合いをするお話になります。当初は女の子同士なんだから本気じゃないよー的なスタンスの主人公ですが、同じ時間を過ごす内にどんどんと彼女に惹かれていき、練習のはずだったその交際は次第に本当の好きへと変わってしまいます。
これは練習なんだと言い聞かせる主人公。そんな言葉とは裏腹に想いはどんどんと大きくなっていき、次第にこの交際が本物ではなく、ただの練習である事が主人公を大きく苦しめることになります。
森永みるく先生らしい心理描写と葛藤が描かれており、一巻という短さではありますが、見ごたえのある作品となっております!
ハナとヒナは放課後
森永みるく先生の百合コミックシリーズ第六弾。森永みるく先生の作品で最も新しい作品となり、1月12日に最終巻である3巻が発売されます!
本作は主人公である「ハナ」がファンシーショップでアルバイトをしてる時、お店の雰囲気にまったく似合わない綺麗の女性「ヒナ」と出会うところから物語が始まります。ハナは幼い見た目をしており可愛らしい感じですが、ヒナは大人の雰囲気を持っており身長も高く、性格もクールな感じキャラです。
しかし、少し物語が進むとハナとヒナは同じ学校に在籍してることが判明。しかもずっと年上だと思ってたヒナは、実はハナの一個年下でした。こうしてハナとヒナのちょっと変わった放課後のお話が始まります。
「ハナとヒナは放課後」は最初こそは普通の先輩と後輩の話が展開されていきますが、1巻の中盤を過ぎると変化が訪れ、次第には百合百合なストーリーへと変貌します(これは森永みるく先生がガールフレンズでもやってた手法ですね)。そして森永みるく先生特有の心理描写や同性愛に対する葛藤などもしっかりと描かれており、かなり見所の多い百合漫画と言えます。
また、冒頭でも触れたハナ達がアルバイトとして働くファンシーショップですが、こちらも「ハナとヒナは放課後」には外せない重要な場所です!従来の森永みるく先生の作品は、大抵学校を舞台とされていましたが、本作ではこのファンシーショップがメインの舞台となっております。
このように「ハナとヒナは放課後」は従来の森永みるく作品の良さを取り入れつつ、今までのと作品とは一風変わった要素を盛り込まれた素晴らしい作品です。(なんで打ち切られたんだチキショー)
もしまだハナとヒナは放課後を読まれてない方がいらっしゃいましたら、是非是非本作を読んで見て下さい!!!!!面白さに関しては私が保証します!!!
『ハナとヒナは放課後3巻発売記念』森永みるく百合漫画特集総括
以上で森永みるく先生の百合漫画シリーズの紹介を終了いたします。如何でしたでしょうか?同じ森永みるく先生のファンの方、今まで読んだことがない方も楽しんでいただければ幸いでございます。
一部テンションが上がって色々と雑な文章になってはしまいましたが、一ファンとしてこの記事をかけてとても楽しかったです!本当はもっと色々と語りたいことがあったのですが、それだといつまで経っても記事が完成しないので、それはまた後日にでも個別の百合漫画紹介記事でやることにします!
「ハナとヒナは放課後」は1月12日に発売です!!!!少しでも興味を持ってくださった方は是非買いましょう!!
それでは最後に一言添えて終わりにしたいと思います。
森永みるく先生、連載お疲れ様でした!
次回作楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!