『本ページでは作品の魅力を伝える為に、リンケージに関するいくつかのネタバレ要素を含んでおります。ご注意ください』
リンケージ
作者 | 倉田 嘘 |
ジャンル | 短編集/多ジャンル(姉妹/学生/SF/社会人) |
単行本発売日 | 2009/6/18(通常版) 2016/10/18(完全版) |
出版社 | 一迅社 |
掲載誌 | 百合姫 |
レーベル | 百合姫コミックス |
リンケージ:百合指標
百合度:A | 男性関与:B | 性描写:C |
◆百合度・・・百合オンリーの短編集。
◆男性関与・・・男性が登場する回がいくつかあるが、どれも脇役or噛ませ犬。
◆性描写・・・キスシーンのみ。肌の露出もかなり少ない。
リンケージ:収録ストーリー
鎖はもういらない・・・同じ会社の先輩と後輩の社会人百合。
キコエルスズノネ・・・音大を舞台にした大学生百合。
プレゼント・・・盲目を題材にした話。
欠片・・・姉と妹の姉妹百合。
リンケージ・・・ロボットの女の子とその開発者のSF百合。
pierce(完全版のみ)・・・久しぶりに再会した女の子同士の話。
「リンケージ」概要
リンケージは「百合男子」の作者として有名な「倉田 嘘」先生の漫画作品をまとめた短編集になります。百合姫に掲載されてた先生の作品が収録されており、完全版ではデビュー作「pierse」も収録されています。
倉田嘘先生の代表作である百合男子がかなりの異色作品ではありますが、リンケージは正統派の百合漫画であり、可愛い女の子が多く登場するのでご安心下さい!!
▲倉田嘘先生の描く可愛い女の子達がたくさん登場します。
そんな可愛い女の子達が多く登場するリンケージ、その内容を詳しく掘り下げたいと思います!
姉妹からSFまで彩みどり!!
本作では社会人百合、姉妹百合、学生百合、果てにはSF百合など多くのジャンルの作品が収録されております!!学生百合も大学生や中高生などがあり、それぞれ異なった雰囲気の漫画となっております!
本作の最初に収録されている「鎖はもういらない」では同じ会社の先輩と後輩の社会人百合の話。この二人は既に付き合っており、仕事場では後輩はいつも先輩に頼り切っています。一見できるかっこいい先輩とちょっと天然な後輩の話に見えますが、実は後輩がなかなか仕事が成長しなかった原因は実は先輩にあったことが判明します。その後の展開は見てて心苦しいところがありましたが、最後には綺麗なハッピーエンドを迎えてくれました。
こちらの一話目はamazonにて全部見ることができますので、良かったら是非見てください!【amazonへのリンクはこちら】
続いて紹介するのは三話目に収録されている「プレゼント」。主人公は中性的な見た目でちょっと怖い感じではありますが、実は「可愛いもの」が大好きな女の子。そんな「可愛い物」を通じてとある女の子と仲良くなり、そしてその子から告白され、付き合うことになりました。
しかし、告白してきたその子なんと盲目、目が見えない子でした。幸いにも主人公は見た目に自信がなく、この容姿を見られたら嫌われてしまうと考えていたので、目が見えないことが非常に都合がよかったみたいです。
そんな二人だけの空間を楽しむ主人公でしたが、ある日盲目の彼女から目の手術をすること告げられます。これは聞いた主人公は、自分の見た目に失望されることを恐れ、手術の失敗を望んでしまいます。しかし、手術は無事成功。主人公は自分の姿を見られる前に、彼女の目の前から去ってしまいます…。
最後はどうなるかというと・・・これはまぁ自分の目で確かめてください!!(オイ)。個人的に本作に収録されている話の中では一番好きな話なので、是非とも読んでみてください!!
そしてリンケージ完全版のみに収録されているpierceですが、先生のデビュー作ということもあってか、かなり他の作品と絵柄が異なります。
何となく今の画風の面影はありますが、全体的ゆるふわ系の絵柄で、使われているトーンなどもかなり可愛らしい物が多用されています。今の倉田嘘先生の作風とは大きく異なる雰囲気があるので、先生のファンならこの作品だけでも読む価値があると思います!!
ただいま紹介させて頂いた作品以外にも、ロボットと科学者のSF百合や音大生の大学生百合など、コアなジャンルの百合作品も収録されております!様々なジャンルの作品が収録されているのも、本作の魅力の一つです!
「リンケージ」総括
どのストーリーでもしっかりと女の子の心理描写が描かれており、非常に読み応えのある内容となっております。また、様々な作品が収録されていますが、どの物語も癖が少なく読みやすい物となっております。百合初心者の方にも非常にオススメできる作品ですので、もし気になった方は購入されてみては如何でしょうか?購入される際は倉田嘘先生のデビュー作が収録されている完全版の購入をお勧めします!
倉田嘘先生の「リンケージ」の紹介は以上です!ここまで読んでくださってありがとうございました!
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