『本ページでは作品の魅力を伝える為に、星川銀座四丁目に関するいくつかのネタバレ要素を含んでおります。ご注意ください』
星川銀座四丁目
作者 | 玄鉄 絢 |
ジャンル | おねロリ |
連載開始日 | 2009/5/12~2012/10/12 |
単行本発売日 | 1巻:2010/8/11 2巻:2011/12/12 3巻:2013/2/12 新装版(上下):2017/3/9 |
出版社 | 芳文社(掲載誌、旧版) KADOKAWA(新装版) |
掲載誌 | つぼみ |
星川銀座四丁目「百合指標」
百合度:A | 男性関与:B | 性描写:B |
百合度そのものは非常に高く、恋人としてのイチャイチャシーンも豊富でかなり萌える内容となっている。 | 男性キャラが登場し、多少ではあるがストーリーにも関与してくる。ただ基本的に無害なので安心していただきたい。 | 性的描写は多少ではあるが、そこまで多くはないが多少あり。 |
星川銀座四丁目「ストーリー」
小学生の小さな女の子「乙女」と教師である「湊」はとある事情から同棲の生活をすることに。
年が大きく離れ女の子同士である二人だが、互いの事を愛し合っており、お互い不器用ながらも幸せな日常を送っていた。
これはそんな年の差同性同棲物語である。
星川銀座四丁目「中心人物」
・那珂川湊
乙女が通う小学校の教師。
教師としてしっかりしてる一面もあるが、掃除ができなかったり料理が下手だったりとずぼらな性格。天然な部分も多く、また乙女のこととなると意思が非常に弱い。
大人であり教師という立場なので、教え子である乙女に手を出さないと誓うが…。
・松田乙女
小学6年生(物語開始時)。両親の元を離れ、教師である湊と共に暮らす。
ずぼらな湊とは対照的で幼いながらも掃除洗濯料理まで何でもこなせるしっかり者。ただ時折、年相応の振る舞いを見せることも。
一方で恋愛に関しては積極的にアプローチを仕掛ける側。あの手この手で湊と親密になろうとしてくる。
「星川銀座四丁目」概要
それは年の差同性同棲物語。
星川銀座四丁目は今では休刊してしまった百合アンソロジー「つぼみ」で連載が行われていた作品。作者である玄鉄絢先生は成年向け漫画「少女セクト」でその名を百合界隈に広めた方で、今なお百合漫画家として多くの人達から支持されている方です。百合展などにも何度も参加されている方なので、知ってる方も多いことでしょう。
星川銀座四丁目は大人×子供という俗に言うおねロリ物の百合漫画となっており、そのジャンルにおいては最高傑作と非常に名高い作品です。特に他のおねロリ物と比べて一線を画す理由は、本作のキャッチコピーにでもあるように年の差同性同棲カップルの生活感を作中でしっかりと描いているという部分です。
この二人の私生活がまさに本作の肝となっており、最大の魅力であることは間違いあります。二人が家の中でイチャイチャしている様は、百合漫画を愛する物なら致死量寸前のダメージを受けること間違いないでしょう。また、星川銀座四丁目では、二人の歳の差が大きいことや同性同士であることから様々な問題が発生したりしますが、これが物語にいい感じのスパイスとなっており、より作品の魅力を高めていると言えるでしょう。
甘々で濃密なやりとり
自分の歳の半分ぐらいの娘を好きになってしまった湊は、社会的な立場を気にして常に己の理性と戦いながら乙女と同じ屋根の下で暮らします。一方乙女の方はと言うとそんな先生の気持ちはお構いなし、あの手この手でアプローチを仕掛けてきます。この二人の攻防戦はとても萌えるので、是非とも見てほしいです!
その他にも些細な出来事やクラスメイトとのちょっとした会話などで頬を染める乙女の姿は、見ているこっちもついつい嬉しくなってしまいます。日常のさり気ない行動一つ一つが萌えポイントとなっており、読んでいる者に深刻なダメージを与えていきます。
このように同棲しているからこそ描ける要素が非常に多く入っており、おねロリ要素と合わさって非常に密度の濃い作品となっております。これは星川銀座四丁目にしかできてない特権で、本作が名作と言われたる所以だと言えます。
甘いだけじゃない!シリアスな見所も満載
星川銀座四丁目の魅力は甘いところだけではありません。物語に変化を与えるシリアス要素も本作の魅力の一つと言えるでしょう。
冒頭でもちょっと触れましたが、乙女には両親がいるのですがなぜか教師である湊と一緒に暮らしております。つまりこの二人はちょっと訳ありでして、これが原因で様々な問題が起きたり増します。こういった障壁を二人が乗り越えていくのも、星川銀座四丁目の魅力といえます。
また物語開始時は幼かった乙女も、物語が進むごとに見た目も精神も少しずつ成長して、最後には大人になります。二人はどのような道を辿るのか、どのような結末を迎えるのか、是非ご自身の目でお確かめください!
「星川銀座四丁目」総括
星川銀座四丁目はおねロリ百合漫画の最高傑作です。というかおねロリというジャンルに絞らなくても名作だと断言します。好きな百合漫画トップ5に入るぐらい私は本作が大好きです。
特に「おねロリ百合漫画が好きな方」「生活感のある百合漫画が好きな方」が好きな方には得にオススメです。また、玄鉄絢先生の作品の特徴でもあるのですが、先生の作品は物語が終わった後のエピローグもしっかりと描いているので、読んだ後の満足感は非常に高いです。最初から最後まで楽しく読める事間違いないでしょう!
また作品の雰囲気自体も結構明るい感じなので、百合初心者の方でも問題なく楽しめることでしょう!気になった方は是非読んでみてください!
以上で玄鉄絢先生の「星川銀座四丁目」のご紹介を終わりにしたいと思います!ここまで読んでくださって誠にありがとうございました!
「星川銀座四丁目」単行本
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