女学校で与えられた課題は愛人づくりでした。
『魔性の乙女の役廻り』
第1巻が12月17日発売!!
与えられた課題は愛人づくりでした — 女学校を舞台に描かれるガールズラブ「魔性の乙女の役廻り」レビュー!
サスケ先生「魔性の乙女の役廻り」とは?
「魔性の乙女の役廻り」は、竹書房が運営するWEBコミックサイト・WEBコミックガンマぷらすにて絶賛連載中のサスケ先生による百合漫画。作者は百合漫画「気をつけなよ、お姉さん。」(一迅社刊)や「偽りのマリィゴールド」(KADOKAWA刊)などを手掛けられてきた作家様となっております。
本作は孤児院出身の子どもたちのみが通う歴史と伝統ある寄宿学校・私立廻蘭女学院中学校を舞台に、そこへ通うことになった心優しい少女・志村花子の学園生活を描いた作品となっております。
本作では寄宿学校での人間模様を描いた作品となっており、往年の百合漫画の様な昔懐かしい女学院が舞台となっております。その一方で学生はそれぞれの“役柄”を与えられ、それに見合った人物を演じなければいけないという独自の規則が設定されております。
主人公・志村花子は孤児院育ちであまり同年代の友達もおらず、中学への入学で同年代の女の子が周囲にできることから「学校中のみんなと友達になる」という明るい目標を持っておりましたが、そんな彼女に与えられた役柄はなんと悪女。しかも学園から与えられた課題は【一週間以内に愛人を作る】というとんでもない物でした。
一風変わった女学校で描かれる一癖も二癖もあるガールズラブ。今回はそんな本作の魅力について紹介していきたいと思います。
「魔性の乙女の役廻り」概要
あらすじ
私立廻蘭女学院中学校。
そこは孤児院出身の子どもたちのみが通う、歴史と伝統ある寄宿学校。
この学校には古くから、生徒たちが個々の目標に沿った【役柄】を与えられるという特殊な制度があった。
心優しい少女・志村花子は「学校中のみんなと友達になる」ことを目標に、夢と期待に胸をふくらませ学校へ入学するが――?
「魔性の乙女の役廻り」始まり
「魔性の乙女の役廻り」は中学生になった花子が孤児院を出て全寮制の女学校・私立廻蘭女学院中学校へと入学するところから始まります。
捨て猫を放っておけず、入学先にも連れて行こうとするぐらい優しい花子は、これまで周囲に同い年の友達があまりいなかったこともあり、新しい学校では沢山の友達を作ると意気込んで学校へと向かいます。
ちょっと怖い雰囲気を纏った瀧沢と温厚そうな寮母の岬に迎えられた花子。花の学園生活へ期待を膨らませていた彼女でしたが、そんな彼女の元にとある役柄が割り当てられます。
そこに書いてあった役柄はなんと悪女という二文字が。今後の学園生活に不安を覚える花子でしたが、更に追い打ちをかけるように入学式初日の自己紹介の時に自分が悪女であることを周囲に知られてしまい、大きく躓いてしまいます。
この役柄の所為で周囲からちょっと距離を置かれてしまい先行きが不安になっていた花子でしたが、クラスの明るい女の子・アカリのおかげで同じクラスメイトの乱や初日に出会った瀧沢ともお友達に。
放課後に他愛のない遊びをし、一緒に先生に怒られるなど今まで経験したかった友達との楽しい日常を味わうことができ順風満帆かのように見えました。
ちょっと変わった制度こそあるもののなんやかんやで楽しそうな学園生活を送れそう。そう安堵していた矢先に学校から課題によってクラスの雰囲気は一気に豹変します。
「一週間以内に愛人をつくる」。そんなとんでもない課題を出された花子はどうしたらいいのか悩みながら学校へと向かうと何やら周囲の様子がおかしく、昨日まで仲良くしていた友達はよそよそしくなりクラスのみんなもどこか様子がおかしくなってました。
“課題をクリアできないと退学させられる”という噂を聞いていた花子は、なんとしてでも課題をクリアするために、同じ課題に悩んでいる瀧沢に声を掛けますが彼女から返って来た言葉は……。
「魔性の乙女の役廻り」オススメ百合ポイント
このように本作では悪女という役割を与えられた主人公が友人である瀧沢を落とす為に奮闘する様を描いた作品となっております。
第1巻では主人公とその周辺の人物たちが中心に描かれており直接的な百合シーンは控えめとなっておりますが、瀧沢を誘惑するために悪女として頑張る花子の決意が描かれており、今後更なる盛り上がりに期待ができる巻となっております。
本作には寮母さんやクラスメイトなど様々なキャラクターが登場しておりますが、基本的には花子と瀧沢の二人の関係性がメインで描かれており、この二人以外にも百合な関係性を匂わせているキャラクターもございます。
花子とは正反対で、意地悪でどこか人を寄せ付けない感じがする雰囲気をまとった瀧沢。そんな彼女をどうやって落とすのか、続きが気になる作品となっております。
今回ご紹介させて頂きました「魔性の乙女の役廻り」ですが、特にどういった百合が好きな方にお勧めしたいかポイントを挙げますと、
一風変わった学生百合を読みたい方
女子校を舞台にした百合が好きな方
関係性を少しずつ構築していく百合が好きな方
といった感じの方にはオススメな百合漫画となっております。
役柄という特殊な設定こそはあるもののベースとしては女子校を舞台にしたガールズラブ作品ということで百合好きの方なら比較的手を出しやすい作品であり、1巻の段階では大きな動きこそはないものの各キャラクターの雰囲気や周囲との関係性などが丁寧に描かれております。
昨今ではハイペースで物語が進む百合作品が比較的多いですが、感情が少しずつ揺れ動いていく様を楽しみたい方にはとても楽しめる作品なのではないでしょうか。また、全員が孤児院出身であるという点につきましても本作を語る上で外せない要素となっておりますので、そういった様々なドラマ性にも注目していきたいです。
サスケ先生『魔性の乙女の役廻り』第1巻は竹書房より12月17日発売。第1話の試し読みも本稿にございますので、本レビューを読んで気になった方は是非チェックしてみて下さい!それではここまで読んで頂き誠にありがとうございました!
製品情報
【著者】サスケ
【発売日】2024年12月17日
【あらすじ】
【一週間以内に愛人を作る】
私立廻蘭女学院中学。そこは孤児院出身の子どもたちのみが通う、歴史と伝統ある寄宿学校。この学校には古くから、生徒たちへ個々の目標に沿った【役柄】を与えるという特殊な制度があった。心優しい少女・志村花子は「学校中のみんなと友達になる」ことを目標に入学すると、いきなりとんでもない課題を与えられてしまい――!?
クセ強めなクラスメイトたちに囲まれて「愛人作り」はできるのか!?「気をつけなよ、お姉さん。」「偽りのマリィゴールド」のサスケ、最新作!!
特典情報
※特典は数に限りがございます。配布状況等はお手数ですが書店様にお問合せ下さい
第1話試し読み
製品情報
【著者】サスケ
【発売日】2024年12月17日
【あらすじ】
【一週間以内に愛人を作る】
私立廻蘭女学院中学。そこは孤児院出身の子どもたちのみが通う、歴史と伝統ある寄宿学校。この学校には古くから、生徒たちへ個々の目標に沿った【役柄】を与えるという特殊な制度があった。心優しい少女・志村花子は「学校中のみんなと友達になる」ことを目標に入学すると、いきなりとんでもない課題を与えられてしまい――!?
クセ強めなクラスメイトたちに囲まれて「愛人作り」はできるのか!?「気をつけなよ、お姉さん。」「偽りのマリィゴールド」のサスケ、最新作!!