『本ページでは作品の魅力を伝える為に、オトメの帝国に関するいくつかのネタバレ要素を含んでおります。ご注意ください』
オトメの帝国
作者 | 岸虎次郎 |
ジャンル | 学生/オムニバス |
連載開始日 | 2010年08月04日~ |
単行本発売日 | 1巻:2011/3/18 2巻:2012/1/19 3巻:2012/9/19 4巻:2013/12/19 5巻:2013/12/19 6巻:2014/6/19 7巻:2014/12/19 8巻:2015/7/17 9巻:2016/2/19 10巻:2016/7/19 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | ビジネスジャンプ→グランドジャンプ |
オトメの帝国「百合指標」
百合度:A | 男性関与:C | 性描写:A |
◆百合度・・・基本的にコメディな内容だが女の子同士の関係が強く、キャラによっては百合恋愛要素もある。
◆男性関与・・・極まれに登場することがあるが、基本的にモブor無害。
◆性描写・・・実際の行為に至るシーンはなし。
オトメの帝国「作品の形式」
オトメの帝国はオムニバス形式の漫画で、女子高を舞台に様々なキャラクター達のそれぞれ独立したお話が繰り広げられます。また、四季の変化などはありますが、基本的に作中の時間は進んでおらず、同じ学年を繰り返す内容となっています。(俗にいうサザエさん方式です)
ただし作中で起きた出来事などは一貫して繋がっており、人物間の関係が変化したり作中の謎が後になって明かされたりするなど、物語が進展するなどの変化はちゃんと備わっております。
オトメの帝国「キャラクター」
比較的登場頻度の高いキャラを紹介します。ここに掲載したキャラクター以外にも多くのキャラクターが登場します。
・桜井 美好
明るく元気でお喋りな2年生。チアリーディング部に所属している。
カップリングの相手は九条綾乃。付き合いが長いがあくまで親友という認識。
・九条 綾乃
知的でちょい腹黒な2年生。帰宅部。
カップリングの相手は桜井美好。あくまで親友という認識の桜井と比べて、そっちの気が強い。
・神園 ちえ
関西弁を喋る巨乳のギャル、2年生。自分の胸にコンプレックスを持っている。
カップリングの相手は岡山亜衣。作中でも屈指の名カップルとして人気が高く、公式の人気カップル投票で1位を取った。
・岡山 亜衣
男勝りでヤンキーな感じだが実は意外ピュアな女の子、2年生。
カップリング相手のちえとは対照的で胸が小さく、本人も胸がコンプレックスである。
・小野田 奏恵
眼鏡っ娘な生徒会長、2年。まじめだがところどころ抜けてるところがある。
本作のメインキャラの中ではカップリング相手の登場がかなり遅く、最初のうち基本的に独り身である。
・浅水 静香
物静かな性格、3年生。
文芸部に所属しており、後輩である市ノ瀬と仲が良い
・市ノ瀬 美緒
元気がよく、今一つ垢の抜けない女の子、1年生。
同じ部の浅水に憧れている。
上記のキャラ含む総数26キャラが登場します(11巻の時点)
「オトメの帝国」概要
女子高を舞台に女の子達がキャッキャウフフ
冒頭でも説明したとおり、オトメの帝国は女子高を舞台にした百合コメディ作品!それぞれのキャラクターの日常やしょーもないやり取りなどが繰り広げられる作品となります。
「それってただ女の子が一緒にいるだけじゃないの?百合なの?」と思われた方、諦めるのはまだ早いです。オトメの帝国は女の子同士の友情はモチロンのこと、女の子同士の恋愛に関してもしっかりと描かれております。
確かに最初の方ではあまり恋愛的な要素はなく、女の子同士の可愛らしくてちょっぴりえっちなやりとりが繰り広げられ、恋愛感情としての百合要素はあまりない方と言えるでしょう。しかし、オトメの帝国はただのお色気系日常コメディではありません。当初こそは友達同士のおふざけだったやり取りですが次第にそこに感情が芽生えていき、そして本気の恋愛にへと発展していくのです。これがもう堪りません!
代表的なカップリングなのが、キャラクター紹介でも説明した神園ちえ×岡山亜衣(通称あーちえ)。この二人はコメディ要素の強かった初期の頃から非常にイチャイチャしており、オトメの帝国屈指の人気カップリングです。そんな二人ですが、2巻、3巻と続くたびに次第に二人の仲はより親密になっていきます。互いにドギマギしている様は百合好きなら見ててニヤニヤできること間違いないでしょう…そして最終的には…これは是非読んで確かめてください!!!(9巻は特に必見です!!!!)
▲ベストカップルコンテストを優勝したあーちえ。この二人のやり取りは是非とも読んで頂きたい。
ちょっとエッチな百合漫画
さてオトメの帝国を紹介する際には一言添えておかなければいけません。オトメの帝国はえっちなシーンが多いです。特に初期の頃の絵柄は非常に頭身が高く、肉付きも全体的にむっちりしているため尚更エッチく見えます。5,6巻辺りからはデフォルメが効いて頭身も若干下がったりしますが、それでもちょいちょいえっちなネタが入ります(特にとあるカップリングがもの凄いです)
▲最近のオトメの帝国(このシーンは9巻収録)。初期と比べかなりデフォルメされています。
綺麗に可愛くかかれた女性達が絡みあう絵を見て楽しめるのも本作の魅力と言えるでしょう。百合には興味ないけど、ちょっとエッチで可愛い女の子が多くいる漫画が読みたい!って人でもオススメできるかと思います!
百合度について
オトメの帝国の百合度についても少しお話しましょう!全体的に恋愛としてではなく友情としての側面が強い作品になりますので、ガッチガチな恋愛を期待していると少し物足りないかもしれません。ただちゃんと女の子同士で恋愛関係にあるキャラもおり、女の子を巡ってドロドロなやり取りをする話もあります。
オトメの帝国は初期の頃程コメディ要素が強く、巻数が増えるごとに百合要素が強くなっていく作品です。委員長もその典型的な例で、初期はカップリングキャラがおらず事実上単独のネタキャラだったのが百合要素が強くなってきた後期に入ってようやく相方を獲得したぐらいです。そういった点があるため、1巻2巻を読んであわないなーと思わず、できれば9巻ぐらいまでは読んでみてほしい作品です。何故9巻かって?読めばわかります。
「オトメの帝国」総括
「オトメの帝国」のご紹介は如何でしたでしょうか?本作は巻数を増すごとに面白くなっていく希少な作品でありますので、もし読まれる際は全巻まるごととは言いませんが、1~6巻ぐらいまで一気に読んで頂けると百合漫画としての魅力に気づいてもらえると思います!
・女の子同士のやり取りを見るだけでも好き
・日常系作品が好き
・女の子がどんどん親密になっていく過程を見るのが好き
・ちょっとえっちな感じの作品が好き
上記のどれを満たす方であれば、オトメの帝国はオススメです!
オトメの帝国はWEBで読むことができる作品なので、是非読んでみてください!以上、百合漫画紹介でした!
オトメの帝国 単行本