打ち抜いた
第1巻が7月27日に発売!!
おでこで繋がる青春百合物語「星屑テレパス」をレビュー!
まんがタイムきららが贈る青春百合物語「星屑テレパス」とは?
「星屑テレパス」は、まんがタイムきらら(芳文社刊)にて絶賛連載中の大熊らすこ先生による百合漫画。2019年5月に令和初のまんがタイムきらら連続読切として第1話が掲載され、好評につきその後正式に連載が開始。そして2020年7月27日に待望の第1巻が発売を迎えました。
本作は言葉や想いを伝えることが苦手な高校1年生・小ノ星 海果(このほし うみか)と、そんな彼女の元に現れた陽気な宇宙人・明内 ユウ(あけうち ゆう)との青春を描いた作品。
「内気な地球人」と「陽気な宇宙人」という対照的な二人の関係性を主軸に物語が描かれており、”青春百合”を謳っているだけあって百合的な見所も非常に多く、百合好きの方でもとても楽しめる作品となっております。
それでは早速、青春百合物語「星屑テレパス」の魅力を皆さまにお伝えして参りたいと思います!
「星屑テレパス」キャラクター紹介
■ 小ノ星 海果(このほし うみか)
内気な高校1年生の女の子。極度のあがり症で人と話すことが苦手。そのため、友達作りを諦めて”テレパシー”でコミュニケーションが取れる宇宙人との出会いを夢見る地球人。
■ 明内 ユウ(あけうち ゆう)
陽気な高校1年生の女の子。陽気で誰とでも仲良くなれる宇宙人。彼女は記憶を失っていて、残された宇宙語で書かれた手帳を頼りに、いつしか自分のいた星へ帰ることを夢見ている。
そんな彼女の能力が、”おでこ”同士をくっつけると相手の気持ちが分かる”おでこぱしー”。
「星屑テレパス」のはじまり
青春百合漫画というジャンルを掲げる「星屑テレパス」。本作ではそのジャンルの通り、女の子達が繰り広げる清らかな青春が描かれており、その中でもメインキャラである海果とユウの関係性は非常に濃く描かれております
物語は高校の入学式から始まります。人と上手く話すことができず、すぐ顔が真っ赤になってしまう女の子・海果は、その内気な性格と幼い頃からの強い憧れによって、言葉を喋らなくてもテレパシーによって交流できる宇宙人との出会いを日々夢見ておりました。そんなことを考えていたある日、「宇宙船が故障して遅刻しました」、と元気よく報告してきたクラスメイト・ユウと突然の出会いを果たします。
今まで探し求めてた念願の宇宙人と急に出会えたことに思わず高揚する海果でしたが、ユウが本物の宇宙人なのかわからず一人でモジモジしていたところ、密かに勉強していた宇宙語によってユウが本当の宇宙人であることがわかり顔を真っ赤にして喜びます。そしてユウ自身も周囲のクラスメイトが宇宙人であることを信用してくれない中、唯一信じてくれた海果に強い信頼を寄せる様になります。
こうして二人は運命の出会いを果たし、物語は始まっていくこととなります。
「星屑テレパス」の百合な見所
相手の気持ちが分かる”おでこぱしー”
本作の百合要素について語る上で外せないのがこの”おでこぱしー”。宇宙人であるユウが持つ特殊能力で、その名前の通りお互いのおでことおでこをくっ付けることでテレパシーができてしまうという能力です。
言葉を話すのが苦手な海果は、言葉が詰まってしまった時や自分の想いを直接伝えたい時とかに、この”おでこぱしー”を使ってユウに想いを伝えます。お互いのおでこをくっ付け合う様子や、お互いの感情が”おでこぱしー”によって赤裸々になっていく様は、本作の魅力を語る上では外せない大きな百合要素と言えるでしょう。
▲ 二人が初めて”おでこぱしー”するシーン。
緊張で何も話せなかった海果の感情がユウへと伝わっていく
“おでこぱしー”をするシーンは非常に多く、二人っきりの時や周りに人がいる時など様々なシーンで披露されます。そしてそのたびに主人公である海果は顔を真っ赤にしており、百合的にも非常に美味しい雰囲気に仕上がっております。
二人で一緒に宇宙へ
そして本作の重要な要素の一つとして”宇宙を目指す”というテーマがございます。テレパシーで交流できる宇宙人ともっと出会いたいと願う海果と、いつか自分の星に帰らないといけないユウ。この二人の想いから”宇宙を目指す”という共通の夢が生まれ、二人の少女が壮大な夢に向かって頑張っていくことになります。
勿論途方もない夢であることは物語の中で二人とも承知しております。しかしだからこそ二人の結束力がより高まり、より強い繋がりが生まれることとなります。
更に物語の途中ではこの夢を一緒に追いかけてくれる仲間達も続々と加わっていきます。同じクラスの副学級委員長・宝木 遥乃(画像一番右)と訳ありな不登校児・雷門 瞬(画像右から二番目)。彼女達も物語を大きく盛り上げてくれる重要なキャラクターとなっております。
いつの日か、ずっと高くへ。
また、物語の最初では他人と全くコミュニケーションを取ることができなかった海果は、他人から逃げるという意味でも宇宙で自分の居場所を探そうします。しかし、大好きなユウや仲間達と様々な経験を積み上げることによって自分の居場所を見つけ出し、みんなの為に頑張れる強い人間になれるよう、少しずつ成長していきます。
そしてその成長によって迎える第1巻の最終話には、百合好きには非常に堪らないシーンがございます。二人の想いが鮮明に描かれたシーンとなっておりますので是非ご覧ください。
「星屑テレパス」レビューまとめ
長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました。色々と語らせて頂きました「星屑テレパス」ですが、そろそろまとめの方に入らせて頂きたいと思います。
今回皆さまにご紹介させて頂いた青春百合漫画「星屑テレパス」ですが、特にどういった方にマッチするかというと…
最初っから好感度MAXな作品が好きな方
女の子がイチャイチャしてるのが好きな方
女の子達が頑張って夢に向かっているのが好きな方
といった感じの方には強くオススメできる百合漫画となっております。
今回は主に「星屑テレパス」の冒頭やメインキャラである海果とユウの関係性を中心に紹介させて頂きましたが、先述した通り第1巻では途中に二人と共に夢を追い掛けてくるキャラクター達も登場し物語を更に彩ってくれます。宇宙に行くという途方もない壮大な夢を掲げる二人たちですが、それを実現しようとひた向きに努力していく様は、読んでいて思わず応援したくなるような内容となっております。
また、”おでこぱしー”をはじめ、作中で描かれる各種百合シーンや好感度MAXから始まる二人のやり取りは読んでてとても心癒される内容となっております。女の子達の可愛らしい百合が見たい方とかには非常にピッタリな作品と言えるでしょう。
それでは長々とお付き合い頂き誠にありがとうございました!大熊らすこ先生の「星屑テレパス」第1巻は2020年7月27日発売となります。
ニコニコ静画・きららベースでは本作の試し読みも公開されており、どのような作品なのか直接楽しんで頂けますので、読んでみたいと思った方は是非そちらをご覧下さい!
試し読み
製品情報
作者 :大熊らすこ
発売日 :2020年7月27日(月)
価格 :850円(税別)
公式サイト
【あらすじ】
内気な少女・海果の悩みは、極度のあがり症でうまく話せないこと。彼女はいつしか友達作りを諦めてしまっていた。
そんなある日、転校生のユウが現れる。なんとユウの正体は宇宙人で、「おでこ」同士をくっつけると、相手の気持ちを理解できる「おでこぱしー」の能力を持っており……!?
新進気鋭の作家・大熊らすこが描く、”百合”と”宇宙”のめくるめく青春ストーリー。