アイドルが繰り広げる百合営業コメディ！「この百合はフィクションです」レビュー！

 

駆け出しアイドル×百合営業コメディ★

 
 

むちゃハム先生
『この百合はフィクションです』
第1巻が2月28日に発売！！

 
 

アイドルが繰り広げる百合営業コメディ！「この百合はフィクションです」レビュー！

 

駆け出しアイドル×百合営業コメディ★「この百合はフィクションです」とは？

「この百合はフィクションです」は、白泉社から刊行されている漫画雑誌・ヤングアニマルZEROにて絶賛連載中のむちゃハム先生による百合漫画。

 

2022年3月に連載が開始された本作は表向きは仲良し、裏では不仲なアイドルの女の子が、人気の為に苦しみながら百合営業をするというコメディ漫画となっております。

 

百合営業をテーマにした作品と言えば昨今の百合業界では読み切り百合漫画などで比較的見かけるテーマとなっているのですが、多くの百合作品では百合営業というワードを隠れ蓑に実は本心で大好き……といった系統の作品が比較的多いように感じます。

 

しかし、本作では徹頭徹尾二人の不仲っぷりが描かれており、主人公である伊達沙愛良は如何にして百合営業から逃れるのか…そこで四苦八苦するコメディ作品となっております。

 

またアイドルの不仲を描いた作品ということで一見すると重たい暗い話なのかと考えてしまいそうですが、本作の描写はかなりギャグ寄りなコメディ作品となっており、絵の可愛らしさも相まってコロコロ変わるキャラクター達の表情も非常に楽しい作品となっております。

 

百合営業を題材にしたアイドルコメディとなっている本作。その内容についてご紹介していけたらと思います。

 

「この百合はフィクションです」あらすじ

アイドルグループ＜ぱらいそ☆伝説＞のメンバー、伊達沙愛良と直江めぐむ。
お姉さんキャラの伊達が、小さくて可愛い直江の面倒を見ているのがたまらん…！と、「だて×なお」カップリングは新規・古参を問わず界隈で人気急上昇中。
しかしその実、「だてなお」は気弱さゆえにNOと言えない沙愛良を直江が強制的に取り込んで捏造された超打算的百合商売だった――！
駆け出しアイドル×百合営業コメディ♥

 

「この百合はフィクションです」キャラクター紹介

■ 伊達沙愛良

高身長と強めの美貌、クールなキャラクターで女性人気が高いが、実はその容姿に似合わず超気弱な性格。
初対面の直江の優しさに騙され、百合営業という修羅の道に足を踏み入れることとなった。

 

■ 直江めぐむ

清楚で天然・小柄で可愛い王道アイドルで、もちろん人気もナンバーワン。
沙愛良のキャラクターが使えると判断し、「だてなお」という虚構を錬成。日々沙愛良に「だてなお」を叩き込んでいる。

 

「この百合はフィクションです」の魅力

 

その優れたルックスとそのクールなキャラクターで女性人気が非常に高い沙愛良だったが、その実態は超気弱な性格で喋るのも苦手な女の子でした。そんな彼女の目の前に現れたのが同じグループのアイドル・めぐむでした。

 

当初は左右も分からない自分に手を差し伸べてくれためぐむに対して親近感を抱く沙愛良でしたが、次第にめぐむのアドバイスはエスカレートしていき、最終的には「だて×なお」という百合営業をするように言われ、気弱な沙愛良はこれに従ってしまうことに。

 

そんなこんなで百合営業することになった沙愛良はライブ中のトークは勿論、インスタに挙げる写真まで全てめぐむに管理されることに。めぐむからの教わったやり方に失敗しようものなら胸倉を掴まれて説教されるという地獄の日々が始まってしまいます。

 

仲間のメンバーや周囲の人に直接相談できない沙愛良は何とかこの地獄の日々から抜け出せるよう、自然とだてなおコンビが解消できるように様々な工夫を凝らしてこの百合営業を終わらせようとしますが……。

 

良くも悪くもファンから信頼されているせいなのか、どれだけ沙愛良が遠回しにめぐむとの不仲をアピールしようと試みてもなぜか失敗。それどころかめぐむの方が一枚上手なのか、不仲アピールのつもりでやったことが何故か逆に仲良しアピールになってしまいだてなおのファンが余計増えてしまいという有様に。

 

支配からの脱出を試みる沙愛良とそれを何としてでも阻むめぐむ。本作ではそんなバチバチなやり取りを繰り広げているアイドルの日常を描いたコメディ作品となっております。

 

「この百合はフィクションです」の百合的な魅力

 

ここまで「この百合はフィクションです」の簡単なあらすじなどについて語らせて頂きましたが、百合的な魅力につきましても触れさせて頂ければと思います。

 

本作のメインキャラクターである沙愛良とめぐむは基本的に不仲である為それこそ直接的な恋愛描写などは基本的にございませんが、作中でのやり取りからも分かる通り、常にお互いがお互いのことをいい意味でも悪い意味でも意識しあっており、そういった点ではこの二人の関係性はかなり濃い物と言えるでしょう。

 

そんな「この百合はフィクションです」ですが、特にどういった方にお勧めしたいかというと…

 

犬猿の仲な百合が好きな方

 

コメディ要素の強い百合が好きな方

 

アイドル百合が好きな方

 

といった感じの方にはオススメな百合漫画となっております。

 

今回ご紹介させて頂いたむちゃハム先生「この百合はフィクションです」は冒頭でも申し上げた通り、基本的に本作のメインカップルとなる”だてなお”はかなり不仲で、沙愛良を支配しようとする直江と、そこから何とかして逃れようとする沙愛良のバチバチな関係性が描かれております。

 

最初は相性最悪だった二人だけど徐々に惹かれ合って…みたいな描写は全くなく、直江の常軌を逸した百合営業への執着に沙愛良は恐怖すら感じています。そんな犬猿の仲な女の子同士の関係性が好きで好きで堪らない…という方には特に読んでみて頂きたい作品となっております。

 

また、純粋にアイドルコメディとしても面白いシーンが多く、他アイドルメンバーのお話だったり裏事情だったりなどアイドルとしての成長も本作の魅力の一つとなっております。第1巻には収録されておりませんが、今後はライバル百合カップルも登場しより白熱した物語が見れるとの事でございますので、その点も非常に気になる所です。

 

むちゃハム先生「この百合はフィクションです」第1巻は白泉社さんより2月28日発売。今回レビュー記事公開を記念して「この百合はフィクションです」第1話と第2話を百合ナビで無料公開しておりますので(こちら)、本レビューを読んで興味の湧いた方は是非この機会に読んでみて頂けたらと思います。それではここまでお付き合いいただき誠にありがとうございました！

 

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「この百合はフィクションです」第1話

 

 

百合ナビマンガにて「この百合はフィクションです」第2話も公開中！

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第2話を読む (百合ナビマンガ)

 

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