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『コラム』朝霧先輩は気が付いていたのか?「双角カンケイ。」を考察してみた

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1月12日、桜Trickで有名なタチ先生の百合漫画「双角カンケイ。」の最終巻が発売されました。「双角カンケイ。」は第1巻が去年の3月に発売されており、タチ先生が手掛けているという点と、双子が入れ替わって別の人と付き合うという独特な設定から、多くの人から注目されている作品でした。そして今回無事に完結を果たした「双角カンケイ。」ですが、本作の結末は多くの人が予想していた物とは大きく異なるほど異質な物でした。
 
特に終盤では非常にドロドロとした展開が繰り広げられ、桜Trickと同じ作者が描いてるとは思えない内容でした。また作品のオチも明確に書かれていないこともあって様々な解釈ができるものとなっており、発売後Twitterやブログなどで様々な考察がされることとなりました。
 
今回考察するに至った経緯も他の方達が書かれた考察記事を読んで感化された訳でありますが、せっかくなのでを自分なりの考えを書いてみようと思います。
 
今回の記事には多くのネタバレ要素を含んでおります。まだ「双角カンケイ。」を最後まで読まれていない方はこの記事を閉じ、本を購入してから記事をお読みくださいませm(_ _)m
というか読んでからじゃないとまったく意味がわからないと思います。
 
また本稿で書いてある内容は確実と言える保証はございません。あくまで一つの説として楽しんでいただけますよう、お願い致します。
 

百合漫画「双角カンケイ。」を考察してみた

 

朝霧先輩は入れ替わりに気が付いていたのか?

 
「双角カンケイ。」完結後、読者の間で朝霧先輩はひまりとあいりが入れ替わってることに気が付いていたのではないか?っという説が浮上しました。この説が浮上した原因はラストの朝霧先輩のセリフからです。
 
 
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「ひまりと一緒にいるためならどんなこともする」このセリフから朝霧先輩は「あいりと一緒にいる為に、最後の罰の時にわざとひまりとあいりを間違えたのでは?」という説がなされました。しかし、このセリフだけで真偽を判断するのは難しいので、この前後の会話にも注目してみましょう。
 
 
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このあいりの「ごめんなさい」というセリフ、最初読んだ時は「なぜごめんなさいなんだろう?」と思いました。その後の「でも私も朝霧先輩のことが好き」というセリフも一体何が「でも」なんだろうと思いました。あいりが何に対して謝ったのか?、何に対して弁明したのか?あいりが謝罪した「何か」について、ここで明確に記載されていないからです。
 

あいりが謝った理由について

 
では、あいりは一体何故謝ったのか、それは二通り考えられます。
まず一つ目は、「先輩のひまりに対する純粋な愛情に対する罪悪感から」。先輩を今まで騙してたこと、そしてこれから先も騙し続けることに対して謝罪をしたということです。一見、読者目線からすれば違和感のないこのセリフですが、朝霧先輩目線から見ると当の本人はちんぷんかんになると思います。何に対して謝られたのかもわからないし、何が「でも」なのかもわからないんですから。ただこのセリフが、あいりの独り言として考えるのであれば整合性は保たれます。普通に読めばまずこの解釈で間違いないと思います。
 
続いて二つ目、「先輩に全部ばれてたから」です。つまり、あいりの謝罪の言葉は「(今まで先輩を騙していて)ごめんなさい。でも私も朝霧先輩の事が…好き!」だった、ということです。1コマの目のあいりが驚いたような表情をしているのは、先輩にばれてたという事を察したから、と思えば十分説明がつきます。ただしそうなると一つ問題点が出てきて、そうなると先輩はどこで入れ替わりに気がついたのかが問題となります。
 

先輩が気が付くタイミングはあったのか?

 
考えられるのは、①ここみん家で勉強会をした時、②ひまりに双子であることを伝えられた時、の二つになります。①に関しては「先輩は実は起きてて、会話を全部聞いていた」とすれば成立しますが、そうなるとあいりがここみん家を出る時の「それじゃあね、ここみん」「また学校で、ひまりちゃん」の会話に対して先輩が「?」と浮かべるのは変です。続いて②ですが、ここに関しては明確な根拠がなく、①が無理だった以上こちらしかないのかなーといった感じです。
 
他に知りえるタイミングがないかどうか1巻から徹底的に読み直したわけですが、個人的に「これだ!」と思う箇所は見つけることができませんでした><。先輩が気がついたといえるタイミングを作中内から提示できれば、かなり真相に近づける気がするのですが…(どなたか発掘お願いします><)
 
 

別の視点から

 
ここでもう一つ、別のセリフに注目してみましょう。それは「ひまりと一緒にいるためならどんなこともする」と発言したページの一つになります。
 
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このお礼を言いそびれていたというのは、最後の罰の時にお話したことで「髪が長くて本を駄目にしてしまった時にひまり救われた事」を指しています。ここに関してはそのまんまの意味で、あいりに対してずっとお礼が言いたかったと捉えても問題ないのですが、二人が過ごした時間自体は別段短いわけでもなく、お礼を切り出すタイミングというのは結構あったように思えます。でも、朝霧先輩はひまりとあいりの両方がいる最後の罰の時にこの話をしました。なぜ朝霧先輩はお礼を言いそびれてしまったのか?それはお礼を言わなければいけない相手が本物のひまりの方だとわかっていたからです。
 
実はあいりと朝霧先輩が付き合い始めてから、ひまりと朝霧先輩が一対一で話す機会が殆どなかったのです。本屋のシフトが一緒じゃなかったり、一緒の時もここみんが邪魔していたりと、実は二人はまともに話す機会がなかったのです。つまり、朝霧先輩からすればちゃんと本物にひまりにお礼を言えるのは、あのタイミングだったという事です。つまり先輩お礼を言わなければいけない相手の見分けもついていたという事=ひまりとあいりの違いに気が付いていたという事です。
 
先輩は最後バイトに向かう時、「ひまりと一緒にいるためならどんなこともする」と「ずっとお礼を言いそびれていた」という2つのセリフで、あいりに全部気が付いてたことを暗に伝えていたのではないでしょうか?
 
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とはいえ、この考察も私が変に解釈しようとしてるだけで何も明確な根拠がなく、ただ単に朝霧先輩が言い忘れていただけって可能性の方が高いです。結局のところ真実は闇の中ですね…。
 
 

感想

 
朝霧先輩が気が付いてた可能性は十分あるが、どこで気がついたのかが今一つはっきりしない、というのが率直な感想です。今後様々な人の考察が生まれてくればまた大きな進展があるかもしれませんが、現状私の脳味噌ですとここら辺が限界みたいです(泣)ただ、先輩が気づいてたにしろ知らなかったにしろ、「双角カンケイ。」のラストがメリーバッドエンドなのは変わりそうにありませんね。
 
「双角カンケイ。」自体はかなり読み応えのある作品で、こういった考察もできるのも本作の魅力の一つだと思います。もしこの考察を読んで何か別の考えが浮かんだり、新しい根拠を見つけた方は是非ふりっぺのツイッターにまでご連絡下さい。
 
長々とお付き合いありがとうございました!
 

 

 

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