6月17日に星海社より人気百合ゲームシリーズ『FLOWERS』の小説版第1巻が発売されました。
人気百合ゲームをノベライズした小説版『FLOWERS』第1巻が発売
『FLOWERS』シリーズとはゲームブランド「Innocent Grey」から発売されている人気百合ゲームシリーズ。シリーズは全部で4作品となっており、それぞれ春夏秋冬と季節に因んだ名称がつけられております。
今回小説化されたのはシリーズ第1作目であるFLOWERS春篇。待望の小説化ということで反響も大きく、一部書店では品切れが起こるなど、ゲーム本編が完結してもなお非常に大きな盛り上がりを見せております。
FLOWERS 1 -フラワーズ Le volume sur printemps-本日発売です!
ゲームを既にプレイされている方も、ノベライズを機にFLOWERSの世界へと触れる方にも入りやすい書籍化を目指しました。
聖アングレカム学院の皆をよろしくお願いします! #ゆりグレ pic.twitter.com/9BCEMl792k— 志水はつみ (@simizuhatumi) 2018年6月15日
そして今回FLOWERSシリーズのシナリオを担当し、今回の小説版でも著者を務めております志水はつみ先生から当サイト宛に特別コメントを頂きました!
以下がそのメッセージとなります。
これは慣れない寮生活に臨む生徒たちを気遣う学院の優しさである一方で、
自然に育まれる筈の関係を人工的に与えてしまう、善意で敷かれた「檻」でもあります。
ですが、そんな「アミティエ」という制度に、ゲームではルームメイトを定める制度である以上の意味合いを与えられただろうかと心残りがありました。
仮初めの繋がりを与えられるからこそ、どのような関係をその上に築くことができるのか。
小説ではそれに焦点を当てようとして、ゲームでは語られなかった背景からひとりの少女の名前が浮かび上がってきました。
ゲームで直視されなかった彼女は、誰かにとってかけがえのない存在になり得たかもしれないのに「消失」し、忘れられてしまった者。
無論、ある少女の未来を暗示させる姿でもあります。
彼女を直視することで、小説はゲームとほとんど同じ道筋を辿りながらも少女たちが築いてゆく素朴かもしれず、しかし奇跡的な関係性を見詰めるための物語として、描けていたらと願います。
『FLOWERS』というゲーム作品の季節は巡り、結末を迎えてしまいましたが、
小説を手に取ってくれた皆様に、再び思い出の季節を巡ることができるように励みます。
それでは長くお愉しみいただけることを祈って。
FLOWERS 1 ―Le volume sur printemps- フラワーズ〈春篇・上〉は星海社より全国書店にて絶賛発売中。原作プレイ済みの方もそうでない方も是非読まれてみては如何でしょうか。
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