社会人百合(しゃかいじんゆり)とは【百合ゆり大百科】

社会人百合とは、社会人女性同士の愛である。

社会人百合(しゃかいじんゆり)

概要

社会人の女性同士の関係を描いた作品に用いられるジャンル名である。社会人であることから、必然的に大人の女性同士の関係となる。

学生など比較的若い女の子がメインになりやすい他の百合ジャンルと異なり、登場キャラクターの年齢が高いこともあって、大人特有のアダルトな雰囲気の作品が多い傾向にある。

社会人百合の定義

現在の百合界隈において社会人百合は非常に人気の高いジャンルとされているが、その定義はまだ明確にはされていない。

一般的は社会人という言葉に沿って、働く女性の百合を「社会人百合」と考る傾向にある。そのため大人ではあるが社会人ではない場合、このジャンル名が用いられない場合がある。その反対に、オクターヴ(秋山はる)みたいに主人公が未成年であっても、社会人であるという条件を満たせば社会人百合が成立する。

そのため大人百合＝社会人百合が必ずしも成立するとは限らないので、覚えておくと無駄な混乱を招かずに済むかもしれない。社会人百合自体とくにこれといった定義は決まっておらず、個人の感性に委ねられている。

歴史

OLなどを題材にした社会人百合は古くから存在し、創作界隈などでもたまに見られる設定だったが、おねロリと同様、多くの人に支持されるようになったのは近年の話である。

2010年代初頭、「コレクターズ」、「エビスさんとホテイさん」がそれぞれ発表される。そして2014年、百合姫コミックスから「2DK、Gペン、目覚まし時計。」の連載がスタート。後に百合漫画界隈の代表作と言えるぐらいの作品にまで上り詰める。

近年ではさらに作品も増え、西尾雄太先生の「アフターアワーズ」や、トクヲツム先生の「終電で帰さない、たった一つの方法」なども人気を博している。