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第二回 百合漫画総選挙 結果発表(10~1位)

7月10日から17日にかけて当サイトで実施した百合漫画オンリーの漫画投票企画「第二回 百合漫画総選挙」その1位を遂に発表したいと思います。
 
これまで二回に渡って行ってきたこの発表も今回で最後。おそらく殆どの方はこのトップ10の順位が最も気になっていたことでしょう。
 
それでは前置きはここまでにして結果発表に参りましょう。総数約1900票、応募タイトル約500作の中から選ばれた百合漫画トップ10。是非最後まで見届けて下さい。
 

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第二回 百合漫画総選挙 順位発表(10~1位)

 
※画像クリックで商品に移動できます。
 

10位 ふたりべや

著者:雪子
票数:192票
前回:5位(61票)
 
『コメント』
・桜子とかすみが受験で悩み、頑張っているのを励みにして大学受験に挑み、第一志望校に入ることができたので雪子先生には頭が上がりません。本当にありがとうございました!


・ほんわかさが素晴らしい。頭をからっぽにしながら尊さを供給できる。


・普段は桜子の愛を受け取るばかりのかすみが稀に見せる桜子への愛情表現の破壊力は抜群。


・もはやライフシェア(至言)


 

9位 2DK、Gペン、目覚まし時計。

著者:大沢やよい
票数:218票
前回:10位(39票)
 
『コメント』
・単なる同居から恋愛へと変わっていく過程が面白い!葵さんやルー子さんなど周りの人物も魅力的です!!ぜひドラマ化を!


・社会人百合の王道です。最新7巻を読んだら続きが気になって仕方ありません!!


・登場人物ひとりひとりに、共感できる人間らしさがあります。読むたびに発見があるので、何度も読んでしまいます。社会人百合というだけでなく、働く女性のマンガという面でも多層に広がって欲しいです。日々、色々と勇気付けられています。出会えてよかったマンガ!


・台詞無しコマの絶妙な空気感。大沢やよい先生の絵柄は眼が口ほどに物を言い過ぎてる。アニメ化して全国に”辻堂葵の女”が増えて欲しいです。


 

8位 オトメの帝国

著者:岸虎次郎
票数:251票
前回:34位(10票)
 
『コメント』
・コミカルとシリアスが同居してるのに作品自体を重くすることなく爽やかな気分で読める1日の清涼剤です。


・友達以上恋人未満、幼馴染、先輩後輩まで、余すことなく女子高生の可愛さ愛らしさが詰まってます……!女子高生特有の友達を独占したい気持ち、いつか離れてしまう不安、仲良くなれた嬉しさ…などなど共感してしまう心理描写にニヤニヤしたりアワアワしたり読み手は感情移入必須です。


・高校生特有の危うげでいてそれでも今を生きてるリアル感がたまらなく好きです。心理描写、絵が本当に二人が自分の目の前で喋っているのではないのかというくらいのめり込みます


・女の子ひとりひとりの性格はもちろん体型までしっかりと書き込んで話に盛り込んでいてたまりません!それぞれのcpも個性的なキャラクターたちがそうくっ付くのか!という意外性、その2人の相性の良さから思わず拝まずにはいられない尊さを秘めています、まだ読まれてない方には是非とも推したい一作です。


 

7位 私の百合はお仕事です!

著者:未幡
票数:252票
前回:26位(14票)
 
『コメント』
・ソトヅラと本心とのギャップの描き方が上手い!往年の学園百合的なコンセプトと未幡先生の美しい絵がマッチしていて百合オーラが半端ない!


・『演じる』ということが作品のテーマとなっているのですが、そこに芽生える演技ではない『恋』が育って行く過程を眺めて行くことに感情を動かされます。特に主人公の高校での唯一の友達の果乃子ちゃんというキャラに注目すべきです。重い。


・仕事の中で百合を演じるという少し複雑な設定の中で次第に本音をぶつけ合っていく陽芽と美月は素晴らしく、特に2巻の展開には思わず感動しました。


・ストーリー展開、キャラクターの個性が強くて、嘘と本音、人と人の感情や思惑が交差する様子にドキドキハラハラします。登場人物それぞれの視点に立って、紙を何度も捲って読みたくなる作品です。


 

6位 はなにあらし

著者:古鉢るか
票数:262票
前回:初登場( – )
 
『コメント』
・百合漫画らしい奥ゆかしさがあり、千鳥となのはの恋愛をいつまでも見守っていたい気持ちになります。


・永遠に二人を見守っていたい気持ちにさせてくれます。おばあちゃん同士になっても一生いちゃいちゃしててほしい。


・内緒の関係を描いた百合作品。千鳥となのははカップルですが、皆には内緒にしています。それを知っているのは本人たちと、私たち読者だけです。まるで共犯者になったかのような小さなドキドキ感、少しずつ少しずつ距離を縮めていく彼女らの初々しさや愛らしさが楽しい作品です。


・ピュアで優しくて1コマ1コマどきどきソワソワするような、そして読んだ後とてもほっこりできる最高に素敵な作品です!


 

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5位 あの娘にキスと白百合を

著者:缶乃
票数:277票
前回:4位(74票)
 
『コメント』
・もし百合星人が攻めてきて「この星で一番尊い百合漫画を出せ」と言われた時地球を救える1冊。


・あのキスを見てライバル百合の良さを知り、ライバル百合が好きなりました。また、あのキスは多彩は物語を見せてくれるので、新しい百合に出会いたい方に向けて読んでほしい一冊です。


・沢山のカップルが登場する作品ですが、どれもしっかりとしたドラマが描かれており、どのカップル、キャラクターも愛おしく感じてしまいます。またそれぞれの愛の形も恋愛、友愛、家族愛など多様であり、そのどれもに共感し納得することができます。読んだ人が皆、自分の好きな話、キャラクターを見つけられることと思います。


・オムニバス形式なので毎巻新鮮な気持ちで読むことが出来る。今現在の百合漫画筆頭として万人にオススメできる漫画。


・あのキスは初めて百合作品を購入しようと思ったきっかけになった作品でした。オムニバス形式で色々なキャラの恋愛が読めてとてもきゅんきゅんしました。メインの二人が一番好きです。これからも応援しています。


 
 
 

4位 citrus

著者:サブロウタ
票数:359票
前回:2位(110票)
 
『コメント』
・アニメの第1話のキスシーンを見て、衝撃を受けました。それからすぐに原作を買ってハマりました。自分を百合に目覚めさせてくれたきっかけの作品で今でも百合漫画の中では1番好きです。


・回を重ねる毎にイチャイチャ度が増していく2人に目が離せないし、読んでるこっちもドキドキします…!


・citrusに出逢い、世界がかわった!女の子同士の気持ちの表現の仕方がすごく胸に響く。男女ではない葛藤や表情にも魅力される。citrusに出逢えて本当によかったと思うし、嬉しいです。


・(義理)姉妹物の百合漫画という括りであれば今後この作品以上に好きになる作品はおそらく自分の中では出てこないだろうなという作品。恋は、愛は、壁が高ければ高いほど燃える。そして最近読んだ恋愛漫画の中で最も強く「想い」というものを丁寧に、大切に、表現していると感じたのは本作でした。


 
 
 

3位 熱帯魚は雪に焦がれる

著者:萩埜 まこと
票数:362票
前回:初登場( – )
 
『コメント』
・キャラクターを取り巻く空気感が最も素晴らしい作品。この作品は主に水族館部の小雪先輩、小夏ちゃんの二人を取り巻く日常と心の機微に焦点を当て、それを静かに美しく切り取り描いています。その雰囲気が好きな私のような人にはたまらない作品です。


・女子高生同士の切ない恋模様が描かれた作品です。知らず知らずのうちに、互いに相手に好意を抱くようになる過程が魅力的で、それを作者による繊細な表情の描きわけによって、うまく表現しています。


・2017年に連載開始した作品の中でも個人的に最も気に入った作品。ともかく雰囲気作りと人と人の関係の変化による距離感が絶妙で、読んでいてもどかしくもこの作品の世界にいつまでも浸っていたくなるような心地よさが素晴らしい作品です。


・小夏と小雪の不器用な関係が愛おしすぎて、今一番推しの百合漫画です。生きとし生けるもの全てに読んでもらいたい……。


・登場人物が優しい性格で魅力的、静かな作風が大好きです。学生百合が好きな方、水族館部に興味がある方にお勧めしたい作品です。


 
 
 

2位 加瀬さんシリーズ

著者:高嶋ひろみ
票数:382票
前回:6位(52票)
 
『コメント』
・高校生活を舞台にした百合漫画は高校卒業と共に作品も終了というケースが多いんですが、加瀬さんシリーズは高校卒業後も続くと聞いて非常に嬉しく思いました。これからもどんどんとイチャラヴを続けていって欲しいです!


・加瀬さんシリーズが出た頃から大好きで、今年映画化となってびっくりしました。山田と加瀬さんがお互いに想い合いつつ、なんとなくヤキモキしてしまうところや、2人して未だにウブなところ。どこを取っても素晴らしい百合です。大学生になっても、社会人になっても見守っていきたいです。


・互いの一挙一動に一喜一憂したり、体のことが気になったりする場面もあり、女の子同士の恋愛と青春をリアルに傍観しているような、心から二人を応援したくなる素敵な作品です。


・初恋の初々しさと学生時代の青春が、ピュアピュアでユーモラスで可愛らしく、キュンとして大好きです。


・天然で純粋なだけじゃなく好きなことを楽しむ山田とかっこいいだけじゃなくいつも相手を思いやる加瀬さんの、いつの間にかお互いを元気づけているような関係性ややり取りが丁寧に描かれていて、読んでいてこちらも元気の貰える作品です。


 
 
 
 
 

1位 やがて君になる

著者:仲谷鳰
票数:582票
前回:1位(184票)
 
『コメント』
・キャラクターそれぞれの細かい心理描写やキャラ設定も完璧ですし、ストーリーはもちろんのこと絵もとても綺麗で素敵でセンスが光っていて…文句の付け所がどこにもないです。永遠に続いてほしい…!


・もはや鉄板。巻を重ねるごとに上がる次巻への期待を安安と飛び越えるモンスター。ラストスパートに向かい走り出した原作、PVの出来に期待せざるを得ないアニメと今後更に加速していくこと間違いなしの作品。


・この作品で百合を好きになりました。百合漫画というジャンルの垣根を超えて名作だと思います。「好き」とは何かということを深く考えさせられる作品です。「好き」ってほんと何なんでしょうね。


・恋が出来ずに悩んでいたのに、だんだんと普通~に恋をしている侑ちゃんが可愛くて仕方ありません。無自覚ではないのです、気付いているのに認めたくないんです可愛い。


・侑と燈子、お互いに対して思うこと、望むことを少しずつ変化させながら交流する様は見ていてもどかしいが、そのさじ加減が絶妙で、この作品の持ち味になっていると思う。


 

総評

 


 

今回の第二回百合漫画総選挙では仲谷鳰先生の「やがて君になる」が1位を獲得。2位との差は200票差と圧倒的な大差をつけての二年連続の1位、百合漫画界隈の王者の威厳を見せてくださいました。10月からのアニメ放送で人気が更に加速することも考慮すると、やが君が現役の間はこの牙城を崩すことは相当難しいのではないでしょうか。それぐらい圧倒的な人気と言えるでしょう。二年連続一位おめでとうございます!

 

  

 

2位から4位は票数から見てわかる通りかなり接戦で特に3位と4位は最終日まで凄いデッドヒートを繰り広げておりました。
 
そんな中、常に3,4位より一歩だけリードしてたのが2位の加瀬さんシリーズ。第一回でも6位とかなり高順位だった本作ですが、6月に映画が上映されたのもあってかなり勢いがあり、今回圧倒的な存在感を放っておりました。
 
元々百合好きからの評価は非常に高かった加瀬さんシリーズですが、掲載誌が休刊し単行本の刊行スピードも当時は二年に一回とあまり早くないのもあって中々知名度が上がりませんでした。しかし映像化によって多くの方に本作の存在が知れ渡ったことで一気にファンが増え、今や百合界隈を代表する作品にまで昇り詰めました。コミックス第一巻「あさがおと加瀬さん。」発売から約6年。本当におめでとうございます。
 
そして「熱帯魚に雪に焦がれる」は百合漫画総選挙初参加にして堂々の3位にランクインを果たしました。1,2,4位が軒並みに映像化している中、まだ連載開始してから一年ほどしかたってない本作のこの人気の高さは凄まじいの一言に尽きるでしょう。中間発表の段階でも本作は4位にランクインしており、「人気があるとは思ってたけどここまで凄いとは思わなかった」という声を多く見かけました。コミックスもまだ2巻までしか出ていない為この先の伸びしろにも非常に期待が持てます。
 

 

 

4位にランクインしたのはサブロウタ先生の「citrus」。3位の熱帯魚とは常にデットヒートを繰り広げておりましたが、今回僅かな差で4位となりました。票数自体は第一回と比べて順当に伸びていたのですが、加瀬さんシリーズの大幅な伸びと熱帯魚に雪に焦がれるの登場により惜しくも2位の座を明け渡す形となりました。とはいえやはり長年百合界隈を支えてきただけあって支持は非常に熱く、国内外ともにかなり多数の票が本作に投じられました。
 
2018年8月18日発売のコミック百合姫ではcitrusの最終回が掲載されるとの事。約6年に渡る連載本当にお疲れ様でした。最終回楽しみにしております。
 
そして5位は缶乃先生の「あの娘にキスと白百合を」。順位こそ多少は落ちましたが、映画化によって最高潮の盛り上がりに達している加瀬さんシリーズやアニメが放送されたcitrusなどの存在を考慮すると、特にこれといった大きなイベントがない中でこの順位をキープできたのはかなり凄いと言えます。流石晩年の人気作なだけはありますね。
 

  

 

2017年11月にWEBで連載が始まって以降驚異的な人気を誇っている古鉢るか先生の「はなにあらし」が6位にランクイン!WEB連載作品の中では今回最も順位が高く、そして連載が始まってから僅か九ヶ月程で総合6位という脅威的な人気をを見せてくださいました。

 

この短期間でこれだけ人気を獲得できたのは物語自体の尊さもありますが、月刊誌での連載が多い百合漫画の中で毎週更新という早いペースで高品質な百合を届けられたのと、WEB媒体という誰でも見やすい環境にあったのが大きな要因かと思われます。サンデーうぇぶり公式もかなり本作を推してるようにも見られますし、今後更なるご活躍が期待できますね。

 

7位には未幡先生の「私の百合はお仕事です!」がランクイン!今回の総選挙における百合姫作品の中ではcitrusに次いで二位となります。前述の通りcitrusが完結しますので、次期百合姫の看板作品は本作であると言っても過言ではないでしょう。

 

わたゆりは初動から人気があったわけではなくその後の物語の展開によって評価を大きく上げた作品の一つで、今回コメントでもストーリー展開を評価する声が非常に多く届きました。実際に順位も第一回から大幅に上がっており、今後百合姫を支えてくれる大事な作品となるのは間違いないでしょう。

 

    

 

8位に岸虎次郎先生の「オトメの帝国」がランクイン。一時期は打ち切りになるかもしれないという話が表に出て騒然となりましたが、その後無事持ち直すことができて本当に良かったです。総巻数が13巻とトップ10の中では最も巻数が多く、百合界隈の中でも特に馴染み深い作品となります。今後も末永く連載続いてほしいですね。
 
続いて9位に入ったのは大沢やよい先生の社会人百合漫画「2DK、Gペン、目覚まし時計。」。社会人百合といえば近頃社会人百合(大人百合)題材にした作品が一気に増えておりますが、そんな中でも本作は突出した人気がございました。2014年からずっと連載している本作ですが、終了間近であることが既に告知されておりそろそろフィナーレを迎えるとの事。一体どのような結末を迎えるのか非常に気になりますね
 

そして雪子先生の同居百合漫画「ふたりべや」が10位に。4コマ漫画作品の中では最も順位が高い作品となります。コメントでは高校卒業時に連載が終了せず、そのまま大学生編に移行したことを喜ぶ声が非常に多かったです。またもはやルームシェアどころの関係じゃないといった指摘も多く、作中で二人の関係がどこまで進むのか注目したいところです。
 
 


 
 

以上で10位から1位までの総評となります。全体の傾向としましては今回は一般的にレジェンド枠と言われる過去の人気作品が第一回と比べ軒並みに順位が落ちており、逆に比較的連載期間が短かったタイトルが大幅に順位を上げる形となりました。

 
 
 
 
 
 

そして最後に皆様に重要なお知らせが。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

なんとこの度「やがて君になる」の著者・仲谷鳰先生にインタビューをさせて頂くことが決定いたしました!

 

こちらのインタビューでは皆様から先生に聞いて欲しいご質問を百合ナビで募集したいと思います。ご質問の受付は特設フォームにて受付中でございますので、奮ってご応募ください。

 


 

最後に本企画のご参加いただいた百合好きの皆様。イベントの拡散・宣伝してくださった先生方・出版社様。そしてお忙しい中、快くインタビューをお受けしてくださった仲谷鳰先生、本当にありがとうございました。

 

皆様のご協力のおかげで第二回百合漫画総選挙は前回から約3倍という非常に大規模なイベントに成長することができました。一介の百合好きが個人でやってるサイトにこれだけの多くの人が集まって下さった事を大変嬉しく思います。

 

今回の総選挙をきっかけに少しでも新しい百合作品の出会いのきっかけになれば幸いでございます。また、後日にご投票いただいた全タイトルも発表いたしますので、そちらもお楽しみにお待ち頂ければと思います。

 

それではここまでお付き合い頂き誠にありがとうございました!また来年もよろしくお願いします!

 

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第二回百合漫画総選挙もくじ

第二回 百合漫画総選挙 結果発表(10~1位)
第二回 百合漫画総選挙 順位発表(20~11位)
第二回 百合漫画総選挙 結果発表(30~21位)
第二回 百合漫画総選挙 中間発表

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